さらひと☆経済・ビジネスノート

日経新聞電子版などからサラリーマンとしてビジネストークや雑談のネタになりそうな記事や話題、数字などをクリップしています。日々チェックしてツイッターでツイートした情報を、1日分まとめて「さら経-日本経済ウォッチ」として掲載しています。

円安に強い企業、政策の波に乗る企業、消費税再増税に強い企業@日経ヴェリタストーク

2014/10/7に日経電子版にアップされた「日経ヴェリタストーク 円安・政策の波に乗る銘柄は」を視聴

http://www.nikkei.com/video/845588464002/?playlist=843109679002

ここ数日は円高方向に戻ってきていますが、全体的な流れは円安ということで、円安に強い銘柄 、安倍政権の進める政策が追い風になる銘柄を話題にした番組になっていました。

コメンテーターは日経ヴェリタスの今川京子編集長とコモンズ投信の渋澤健会長

◆円安に強い企業銘柄

円安に強いといえば輸出企業。また、収入の大半がドル建ての海運会社などが恩恵を受けそうということで、番組で紹介されていた円安進行で今期営業益の上振れ期待が大きい銘柄は次のような企業です。

為替が企業の業績に与えるインパクトが違うので各企業の特性を見るべきということで、銘柄を見て投資をする必要があるとコメントされていました。

◆政策面での値上がり期待銘柄

◎GPIFのスマートベータ

需給面の観点からは、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)の運用ポートフォリオの見直しが話題になっていますが、公務員系の3共済の見直しでも5兆円程度の国内株式の買い増しがあるのではということ。

投資先は次のような銘柄になる。日経ヴェリタスの紙面の方には具体的な銘柄があるようですが、残念ながら番組での紹介はありませんでした。

  • 値動きが小さい割安株重視型
  • 企業規模が大きく、配当・キャッシュフロー重視型
  • 小型・割安株重視型

◎NISA関連。個人投資家が好感する銘柄

また、NISAについても、8月末時点で3割程度の枠しか使われておらず、年末に向けて駆け込み投資も予想されます。
NISAでの買い付けが多い銘柄は、配当利回りの高い銘柄。
株価変動率が小さく、少額でも購入可能な小型株が人気とのことです。

コメンテーターの渋澤氏は、個人の金融資産の観点からは、NISAにより投資に回るお金が増えることの方が株式相場にとっては重要といいます。

日本の個人の金融資産1645兆円のうち、53%の873兆円が現預金。米国では13%、欧州で34%。仮に欧州並みになれば、個人金融資産1645兆の18%、300兆円が投資に回る。

日本では投資信託+株式投資で14%程度。欧州は25%なので、11%が株式・投信に流れると180兆円が市場に流入することになり、30年間にわたり毎年6兆円流れる計算。
個人投資が進めば、配当・ディスクロージャーを含む個人との対話姿勢を持つ企業が伸びる可能性が高い。

企業統治の進んだ銘柄、ROEの高い銘柄

安倍政権コーポレートガバナンス企業統治)も重視していて、社外取締役の設置、情報開示、利害関係者を軽視しないといった規範・指針の導入に向けて動いていますので、ROEが低い企業が許されない流れ。
ROEを高めるための株主還元の余力がある会社が有利といいます。

番組中ではカバナンス強化で注目されそうな銘柄として、次の企業・銘柄が提示されていました。

  • 国際石開帝石
  • キーエンス
  • ナカニシ
  • ピーエスシー
  • 光製作

ただし、渋澤氏によればガバナンスがいいから株価が上がるわけではないと思っていると言います。
それよりは、長期投資家からすると不祥事や事件、大幅減益などの事象で株価が下がる場面でしっかりとした社外役員がいれば、安心して長期保有できると考えるとのこと。長期的な目線でガバナンスが重要になってきます。

◆消費税再引き上げに強い会社

8%に上げた後の現時点でも強い会社は、次の再増税時も強いといえます。

小売りでは、顧客拡大に取り組んだ企業。ビックカメラが典型。取り扱い商品の拡大や、海外観光客が効率的に買い物ができる工夫などにより好業績をあげています。番組ではニトリも映っていました。
製造業も同じで、付加価値を上げているところは内需企業であっても輸出を増やしており、増税にもかかわらず業績を伸ばしている。

消費税での逆風でも勝ち残る企業としては、消費税が関係しない輸出比率が高い企業、現地(海外)生産の比率が高い企業が、消費税増税による仕入れコストの上昇の影響を受けずにすみますので、強みがあります。

例として、ホンダは8割が海外販売で現地生産。消費税に強いといいます。

競争力があれば増税をものともしないという例で、臨床検査機器・検査用試薬・粒子分析機器、関連ソフトウェアなどの開発・製造・販売、輸出入をしているシスメックスという会社が紹介されていました。、兵庫で基幹工場をオープン。
2002年ころから販売数量が4~5倍。海外で売れていて、生産が追い付かないため、兵庫に基幹工場をオープンするということ。
ブランド力のあるところも強い。

◆政策関連では観光振興、カジノ、地方創生、電力自由化がキーワード

地方創生では、地方での雇用創出、農業、コンパクトシティ関連が注目。
雇用創出では老人ホーム経営やデジタルデータ処理の関係企業。農業による雇用拡大では、セブン&アイホールディングスや富士通といった異業種も注目。
コンパクトシティは次世代路面電車を製造するIHIが注目

 

短い番組ではありますが、要点が絞られていて勉強になりました。

 

会社四季報プロ500 2014年秋号

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